ここでは、関節痛をともなう病気である「骨肉腫」の症状を調べました。考えられる原因とその治療法を解説します。
骨肉腫とは、将来骨を形成するはずの未熟な組織が、ガンにおかされてしまう病気。進行するとガンを伴った骨が形成され、外から見ても分かる程に患部が大きくふくらんでしまいます。
患者の75%が10代であり、若い年代での発症が圧倒的に多い、という特徴を持っています。
初期段階において、大きな痛みはありません。症状が進行するにつれて痛みが増し、重症化に至った場合には激痛を伴います。
発症する部位の割合は、以下の通りとなります。
上位すべてが関節にあたるため、骨肉腫の多くは関節痛を伴うといっても過言ではありません。しかし、単純に関節が痛むからといって骨肉腫である、という断定はできず、専門的な検査が必要となります。
明確な原因は不明となっています。ここでは、さまざまな仮説の中でも「有力な説」と「有名な説」を1つずつご紹介します。
骨肉腫と診断された場合には、まず抗がん剤(化学療法)を投与して進行を抑えつつ、手術により患部を切除します。切除後も再発防止のため、抗がん剤の使用は続けます。
患部を切除しても治癒が難しいと診断された場合には、足や腕の切断が行われます。
1980年くらいまでは、骨肉腫患者の約70%が、5年以内に死亡していました。しかし現在では、手術と抗がん剤の併用により死亡率は激減。他の部位への転移もないため、適切な治療をされれば、完治する可能性も高くなってきています。
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